About Yusuke Shibata (HULS GALLERY TOKYO)

柴田裕介。HULS GALLERY TOKYO代表。1981年生まれ。立教大学社会学科卒。日本工芸の国際展開を専門とし、クリエイティブ・ビジネス面の双方における企画・プロデュースを行っている。日本工芸ギャラリー「HULS GALLERY TOKYO」「HULS GALLERY SINGAPORE」のキュレーション全てを手がけ、東京とシンガポールを拠点に活動を行う。またオンラインメディア「KOGEI STANDARD」の編集や工芸ブランド「KORAI」のブランドプロデュースも行っている。

「中里太亀 デミタス展『小さな宝物』& 大坊珈琲の会」開催のお知らせ

HULS Gallery Tokyoでは、唐津の隆太窯にて作陶を行う陶芸家・中里太亀さんの新作デミタスを中心とした展覧会を開催いたします。容量が一般的なコーヒーカップの半分であるデミタスは、深煎り・濃いめのコーヒーを楽しむ際に活躍するアイテムです。自身もコーヒーの愛好者である太亀さんだからこそ作り出せる、小さくも機能的で愛らしいデミタス。ほっと一息つきたいときの、お気に入りの相棒が見つかるかもしれません。ぜひこの機会にご高覧ください。 ■ 中里太亀 デミタス展 『小さな宝物』 会期:2025 年 3 [...]

2025-02-14T11:55:08+09:002025/01/23|

畑萬陶苑展 『継承、その先へ』開催のお知らせ

350年の歴史を持つ秘窯の里・伊万里大川内山。その地で1926年に創業した畑萬陶苑は、格調高い伊万里鍋島焼の伝統を守りながら、革新的な表現技法で数々の名品を生み出してきました。今回の展示では、畑萬陶苑が世代を超えて紡いできた、美しい器を多数揃えて展示販売いたします。伝統的な色鍋島のコレクションから、山水、梅詰、最新のTextureシリーズまで、職人の技と情熱が織りなす器の世界をご堪能ください。 ■畑萬陶苑展 『継承、その先へ』 会期:2025 年 2 月 7 日(金)~  2 [...]

2025-01-18T10:59:01+09:002025/01/18|

基本と反復

何事も基本が大切。これは美術や工芸の世界だけでなく、どんな職業であれ、その道を極めた人が口にすることの一つである。基本を理解しないままに応用を行おうとすると、必ずやどこかに無理が生じる。別の言い方をすれば、何事にも基本というものがあり、それを理解し習得することが、一流になるための第一歩でもある。 基礎と基本の違い 基本とよく似たもので「基礎」という言葉がある。基礎とは物事の土台となるものであり、その上に積み上がるものがある場合に用いられる。例えば建築の世界では、基礎をきちんと作らなければ、建物全体は縦に高く積み上げることができない。一方で、基本という言葉は、土台にある基礎とは異なり、物事の中心にあるものを意味する。「基本ができていれば応用がきく」という表現があるように、応用は基本を中心として、360度さまざまな方向に広がっていくことができる。一流の人は、基本がしっかりとしていれば、多くのことに柔軟に対応ができることを理解しており、そのため「何事も基本が大切」ということをよく口にするわけだ。 日本文化における基本 日本は長い歴史の中で、じっくりと物事に取り組むことを得意としてきた。日本の社会では、短期間に個々人で成果を上げることよりも、長期的な視点を持ちながら集団全体で目的を達成していくことが重んじられてきた。そうした社会では、まずは集団において基本とされることをしっかりと身につけることが重要であり、例えば掃除や挨拶は、学校や企業どちらであっても基本的な行いの一つとされている。サッカーのワールドカップやオリンピックなどで、日本人選手がロッカールームや競技場を自主的に掃除することを海外メディアが驚きを持って報じることがあるが、日本では、プロスポーツ選手であっても、掃除や道具の手入れは基本の一つと考え、自分自身で行うことで競技や関係者への敬意を示すことも多い。 また、能や歌舞伎のような伝統芸能の世界では「型」というものがあり、これもまた日本社会における基本に対する精神性を色濃く映し出している。伝統芸能の世界では、型を持った人間が新たなことに取り組むことは「型破り」と言うが、基本を習得していない人間は「型無し」と言われ、一人前でないとされる。型は、基本的な動作を反復することで体に染み込ませていくものであり、無意識で行うようになって初めて身体的な動作の美しさが生まれる。こうした反復による動作の習得は茶道や武道にも共通する日本の美学でもある。 工芸の世界では「民藝」という表現があるが、これもまた反復する作業の中に美を見出したものである。工芸の職人は、産地の分業制のもとで同じ作業を何日も繰り返す。分業であるために、一つ一つの作業は専門職となり腕が磨かれる。工芸の職人たちはこうした作業を根気強く行うことで匠への道を歩むことになる。そうして、個としての作品性を追求するものとは異なる、民による「民藝」というものが確立した。現代では、機械による大量生産品が溢れる中で、工芸の手業を魅力あるものとして取り上げられることも多くなってきたが、そうした手業の背景には、長い時間をかけた反復作業があり、そこにこそ手仕事の妙が隠されている。 反復から生まれる美 先日、とある陶芸家の方から、「薪をくべる作業は反復作業だが、そうした繰り返しの作業の中にも、手で撫でるような丁寧さや優しさがある」という話を聞いた。何度も同じ動作を繰り返していると、いつしか自然に力みのない動作ができるようになる。しかし、それはただ何も考えずに行うようになるということではなく、むしろ「丁寧さ」や「優しさ」というものが自然に生まれるということなのかもしれない。これは日本の「余白」に価値を見出す美意識にも似ており、単調になりがちな単純作業こそ物事の基本であると捉え、そこに意味を見出していくのは、とても日本人らしい考え方とも言える。特に、天然素材を用いる工芸の世界では、反復作業は機械的なものには決してならず、むしろ些細な自然の変化に常に向き合う繊細な行いなのだ。 何事も、目的もなく反復するというのは、とても大変なものだ。これだけ物事が多様化する現代では、同じことを繰り返し続けることは、なお難しい。集中力も続かないであろうし、すぐにデジタルデバイスからは誘惑が降ってくる。しかし、目的を持ち、その行い自身が応用のための基本であると思えば、その行いの意味は大きく変わる。基本は物事の中心にあり、どんなときも疎かにしてはならない。基本的なものこそ、自らの物事に対する姿勢が映し出されている。そう考え、丁寧に行ってみる。それこそが、一つの道を極めることに繋がる。現代において、工芸から学ぶことは多くある。基本と反復というものも、その一つと言えよう。 [...]

2025-01-24T09:21:49+09:002025/01/15|

森本仁 個展『陶の風景』開催のお知らせ

備前焼の窯元で生まれ育ち、美濃で陶芸家としての修行を積んだ森本仁氏。備前焼をベースにした作品の他、釉薬を施した器、独自製法の焼締の器「白花しらはな」など、多彩な作品を手掛けています。無駄のない洗練された造形に素材へのリスペクトが込められ、自然の美しさや日常の中から紡いだ風景を彼自身の視点で表現した作品は、陶と共にある生活の喜びを感じさせます。HULS Gallery Tokyoでは初となる森本氏の展覧会。ぜひご高覧ください。 会期:2025 年 1 月 17 日(金)~ 31 [...]

2024-12-19T11:33:21+09:002024/12/19|

『輪をつなぐ輪島展』開催のお知らせ

2024年元日に発生した能登半島地震から、まもなく一年が経とうとしています。この震災により、当ギャラリーで取り扱う輪島の作り手たちも甚大な被害を受けました。さらに、9月には奥能登豪雨が被災地を襲い、輪島塗の伝統は今、岐路に立たされています。 本展では、震災後の復興プロジェクトから生まれた輪島塗のシリーズや、木の自然な美しさを引き出したトレイや小皿など、輪島で奮闘する4社の品々を展示・販売いたします。心温まる漆と木の魅力に触れ、産地の輪をつなぎ、広げる2週間です。皆様のご来場を心よりお待ちしております。 ■『輪をつなぐ輪島展』 会期:2024年12月6日(金)~ 12月21日(土) *日・祝は休み 会場:HULS GALLERY TOKYO(赤坂・六本木) 営業時間:10:00 [...]

2024-12-05T10:04:46+09:002024/11/19|

『酒器展 2024 – 宵のつどいⅡ –』開催のお知らせ

秋が深まるこの季節、HULS Gallery Tokyo 恒例の酒器展を開催いたします。店頭では2年ぶりとなる今回は、新たに取り扱いが始まる作り手を含めて日本各地の50以上もの作家・ブランドから、陶磁器、漆器、ガラス、金工などジャンルを横断し、200点を超える作品が一堂に会します。新作や常設では取り扱いのない貴重な作品も並ぶ予定です。見て、触れて、多彩な個性を放つ酒器の魅力をお楽しみください。 ■ 酒器展 2024 – 宵のつどいⅡ – [...]

2024-11-07T10:31:41+09:002024/10/21|

甚秋陶苑 伊藤成二 作品展『茶のよろこび』開催のお知らせ

常滑焼の名工、甚秋陶苑の伊藤成二氏による個展を開催いたします。伊藤氏は愛知県・常滑の風土に根ざし、50年以上にわたり茶器作りに情熱を注いできました。その匠の技が光る作品には、純粋にお茶を楽しむ伊藤氏の心が宿っています。「自分のこれまでの仕事に一つ一つ向き合い、あらためて問い直し、世に出せるものとして完成させた」と語る伊藤氏の思いのこもる展覧会となります。ぜひこの機会に一期一会のひとときをお過ごしください。 ■ 甚秋陶苑 伊藤成二 作品展『茶のよろこび』 会期:2024 年 10月 11 日(金)~  26 [...]

2024-09-19T12:39:34+09:002024/09/19|

李荘窯 寺内信二 作品展『繋ぐ器』開催のお知らせ

有田焼窯元「李荘窯」当主、寺内信二さんの個展を開催します。本展では、寺内さんの陶芸家としての側面に光をあて、ろくろを用いて自身で手作りした一点ものの陶磁器作品を展示販売いたします。今回のテーマは、「預け鉢」。器としても装飾としても楽しめる大中の鉢。それは、人々が集い語り合う、そんな食卓の中心にあり、人と人、そして人と食を繋ぐ存在であると寺内さんは考えます。つながりを大事に過ごす時間を願って制作された作品を、ぜひご覧ください。 ■ 李荘窯 寺内信二 作品展『繋ぐ器』 開催時期:2024 年 9 月 13 [...]

2024-08-22T13:46:42+09:002024/08/22|

台風接近による休業のお知らせ

台風接近のため、HULS Gallery Tokyoは明日8月16日金曜日の営業を見合わせることといたしました。8月17日土曜日は通常通り10時から営業予定です。 また、明日からの開催を予定しておりました「樽田裕史 作品展『ヒカリの形』」につきましても、8月17日土曜日からの開催といたします。(作家在廊予定) お客様にはご迷惑をお掛けいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

2024-08-15T16:35:18+09:002024/08/15|
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