おまかせコース「夏陰」
3皿目:前菜

季節のフルーツの白和え

HULS さんのギャラリーの中で「これは夏のお料理に使ってみたい!」と思った今回のうつわ。見た目の涼やかさは夏のお料理にぴったりです。 夏の海のきらめく水面(みなも)、打ち寄せる波の花のような泡…。うつわのイメージから連想させられたマスカットとデラウエアが持つ丸い形、透明感のある翡翠色を合わせてみたいと思いました。 丁寧に水気切りしたお豆腐で作るもったりとした濃厚な和え衣は、和えずに召し上がって頂く直前にたっぷりと盛り付けます。仕上げに散らしたタイムの葉が清涼感をプラスしてくれます。

レシピ

<材料(二人前)>
・マスカット・デラウェア・・・適宜
・タイムの葉・・・2〜3枝
・エディブルフラワー・・・適宜
【和え衣】
 ・豆腐(もめん)・・・1/2丁 
 ・練りごま・・・大さじ1と1/2
 ・砂糖・・・大さじ 1
 ・塩・・・ 少々
 ・薄口醤油・・・小さじ1
 ・だし汁・・・小さじ1

1. 豆腐の水切りをする。
豆腐は、厚みを半分にカットし、キッチンペーパーを敷いたバットに並べる。さらにペーパーを重ね、その上にまな板などの平らな物をのせ、重しを置く。一晩冷蔵庫で水切りする。
2. 和え衣を作る。
和え衣の材料をフードプロセッサーに入れて撹拌する。(上から順番に入れていくと混ざりやすい。)
3. 盛りつける。
フルーツの水気をよくとる。食べやすい大きさにカットして器に盛り和え衣を乗せ、タイムの葉とエディブルフラワーを散らす。

・タイムや、ミントなどを合わせると、爽やかになります。青柚子の皮をすりおろしてかけるのもおすすめです。
・和える具によって、甘さや塩気を変えて作ってみてください。今の季節ですといちじくや桃、枇杷などのフルーツも合います。
・和え衣を作る時にフードプロセッサーがご自宅にない場合はすり鉢でよく擦り合わせてみて下さい。
・和え衣は冷凍保存も可能です。冷凍する場合はジップ付き保存袋に入れて冷凍し、解凍する場合はボウルに水を張り流水解凍してみて下さい。
・冷凍の保存期間は10日〜2週間くらいまで。なるべく早く召し上がってください。

料理家:茂村美由樹

使用した工芸品

ボンボニエール “Terra & Aqua”(Ripple blue)

シンガポールにあるミシュランレストラン「terra Tokyo Italian」のセイタシェフとのコラボレーションにより生まれたHULSオリジナルのボンボニエール。吉右エ門窯の独自技法「泡化粧」が用いられ、瑞々しい質感を作り出している。

産地:佐賀県有田
ブランド:吉右エ門製陶所
材質:磁器
サイズ(mm) :φ110×H80

価格:6,200円(税抜)

Seashore Plate

ボンボニエールとあわせて製作されたHULSオリジナルの大皿。さざなみを映し出した模様が人気の一枚。

産地:佐賀県・有田
ブランド:李荘窯
サイズ(mm) :φ290

価格:13,875円(税抜)

遠方茶寮

「遠方茶寮」とは、HULSが手掛ける架空レストランです。国内外で活躍する料理家やシェフの監修のもと、ご家庭でも作れるワンランク上のコース料理レシピを紹介します。レシピは日英のバイリンガル表記で、HULS GALLERYのウェブサイトやSNSなどオンラインにて配信。HULS GALLERYが厳選した、陶磁器や漆器などの工芸品を使用したコーディネートもお楽しみいただけます。