About Yusuke Shibata (HULS GALLERY TOKYO)

柴田裕介。HULS GALLERY TOKYO代表。1981年生まれ。立教大学社会学科卒。日本工芸の国際展開を専門とし、クリエイティブ・ビジネス面の双方における企画・プロデュースを行っている。日本工芸ギャラリー「HULS GALLERY TOKYO」「HULS GALLERY SINGAPORE」のキュレーション全てを手がけ、東京とシンガポールを拠点に活動を行う。またオンラインメディア「KOGEI STANDARD」の編集や工芸ブランド「KORAI」のブランドプロデュースも行っている。

HULS GALLERY TOKYO オープン1周年記念企画 「HULS Inspirational Dining “遠方茶寮”」

HULS GALLERY TOKYOは、2020年7月にオープン1周年を迎えます。これを記念して、国内外で活躍する料理家やシェフの監修のもと、ご家庭でも作れるワンランク上のコース料理レシピを紹介する架空ダイニング企画「HULS Inspirational Dining “遠方茶寮”」を開始します。 レシピは日英のバイリンガル表記で、HULS GALLERYのウェブサイトやSNSなどオンラインにて配信。HULS GALLERYが厳選した、陶磁器や漆器などの工芸品を使用したコーディネートもお楽しみいただけます。第1回目となる今夏のコースは、料理家として活躍する茂村美由樹氏に監修いただき、2020年7月6日に配信開始予定。日頃のご愛顧に感謝の気持ちを込めて、季節を感じる料理と器のコラボレーションをお届けします。 [...]

2020-06-30T00:41:58+09:002020/06/30|

「茶の器 2020 夏」開催のお知らせ

HULS GALLERY TOKYOでは、夏におすすめの、涼しげな茶器やうつわが入荷し、7月4日より「茶の器 2020 夏」を開催いたします。 常滑からは、朱泥とは趣の異なる白と銀の明るい色の茶器が届き、愛知県在住の陶芸家・樽田裕史の手による湯呑みと片口は、透かし彫りにした素地に透明釉をかけて焼成する「蛍手(ほたるで)」の技法を用いた、透明感あふれる佇まい。また、有田の李荘窯からは、新たに白磁槌目の宝瓶と湯呑が入荷。シンプルな中にも手づくりの良さを感じることができます。有田からはほかにも、光を通すほど薄い磁器「Egg Shell」シリーズのカップや、見た目も涼しい青白磁の菓子皿も到着。銅器で有名な高岡からは銅製のカップとコースター。冷たい飲み物はもちろん、アイスクリームなどのデザートもお楽しみいただけます。この機会にぜひギャラリーまでお運びください。 ギャラリー企画「茶の器 2020 [...]

2020-07-06T04:56:15+09:002020/06/29|

ぐい呑セレクションコーナー新設のお知らせ

HULS GALLERY TOKYOでは、今夏、ぐい呑セレクションコーナーを新設。日本各地の作り手、工芸作家の作品から厳選し、陶磁器、漆器、ガラスなどのさまざまな素材で作られたぐい呑を多数展示販売しています。季節や料理に合わせた日常使いの酒器として、ご家族・ご友人などへの特別なギフトとして、上質なぐい呑をお探しの方におすすめのセレクションとなっています。作り手の個性が映し出された作品の数々を、ギャラリーにてゆっくりとお楽しみください。 主な取り扱い工芸作家(五十音順): 安藤良輔(瀬戸)、加藤亮太郎(美濃)、木村展之(京都)、澤克典(信楽)、杉田明彦(金沢)、田中瑛子(加賀)、田原崇雄(萩)、徳永榮二郎(有田)、豊福博(備前)、畠中昭一(越前)、藤田祥(備前)、中里太亀(唐津)、中里健太(唐津)、山本英樹(武雄) *そのほか、工芸メーカー・ブランドの作品も多数取り揃えています。 [...]

2020-06-23T00:47:31+09:002020/06/22|

コラム:うつわの縁、人の縁

日本では、食器や花器を意味する「器」を、平仮名で「うつわ」と書くことがある。特にこの書き方に定義があるわけではないと思うが、平仮名で書くと文字が柔らかい印象になることもあり、陶器や焼き締めの和食器が好きな方はそのように表現することが多い。うつわというのは不思議なもので、縁を感じながら出会うものでもある。旅先で出会うものもあれば、展示や陶器市の際に幾多の作品の中から選び抜いたものもあるだろうが、そのどれもが不思議と縁を感じさせてくれる。そうした愛くるしい魅力が「うつわ」にはある。 HULS GALLERYは、うつわに限らず、織物や木工品など、様々な工芸品を扱うギャラリーだが、そうした縁の連続によって成り立っている点は、昔ながらのうつわ屋と同じだ。ギャラリーを訪れる方々からは、どのような基準で作品を選んでいるのかとよく聞かれるのだが、私たちの場合、一つ一つの作品を選んでいるというよりは、産地の作り手との出会いの連続によって、自然とこのような品揃えになってきたとお伝えすることが多い。また、取り扱いの経験が増えていくと、作品を見るだけで作り手の性格や個性がうっすらと感じられるようにもなり、それこそが、私たちの経験則なのかもしれないと思う。 結局は、私たちにとってのうつわの縁というのは、人の縁であるとも言える。工芸品の取り扱いには、作り手との対話は不可欠であるし、共に食事をしたり、同じ景色を眺めながら、その人の持つ人生観や美意識を知ることが、私たちにとっては大事な時間の一つでもある。私たち自身が産地に行くこともあれば、作り手の方々に東京やシンガポールまで来ていただくこともあり、共に語り合うたびに、縁を実感し、作品への愛着も深まっていく。私たちは、作品のみに向き合っているのではなく、こうして作り手にも向き合い続けているのだ。 私たちは工芸ギャラリーを運営しており、売り手であると同時に、日本工芸の歴史とその魅力を海外へと伝えていくという大きな使命を持っている。その魅力を伝えることなくただ展示して販売するだけなら、私たちの存在は無に近い。工芸品を売ることは、ただ右から左に物が移動することではなく、人から人へと、思いを伝えていくものでもある。作り手が「少しでも良いものを作りたい」と思う気持ち。その気持ちは、時に温かく時に重たく感じるものだが、私は、そうした形のないものの価値を心から信じている。一つの縁は、暮らしを変え、人生をも変える力がある。たった一つのうつわを売るときにも、そうした気持ちを忘れずにいたいと思う。 文:柴田裕介 作品:「玄釉片口酒器 玄釉盃」/山本英樹 [...]

2020-06-22T06:58:23+09:002020/06/10|

リレーエッセイ企画のご案内

日本文化を世界へ向けて発信するオンラインメディア「Premium Japan」にて、HULS GALLERY代表の柴田が主宰するリレーエッセイ企画が始まりました。約一ヶ月に渡り、柴田が工芸を通じて出会った魅力的な方々のエッセイが順次公開されます。   Premium Salon 「柴田裕介がプロデュースする日本工芸の美意識と奥ゆき」 https://www.premium-j.jp/premiumsalon/

2020-06-09T09:22:30+09:002020/06/09|

コラム:古いが新しい

私は、工芸の産地を歩きながら、様々なことを学んでいる気がする。それは、地方の暮らしに憧れを持つということではない。都会で暮らしているからこそ、都会から離れて、産地までたどり着く道の途中で様々なことを感じ、そしてまた、たどり着いたその場所で、一つの美意識が育まれてきたというその事実に、多くのことを気づかせてもらう。誰か一人、何か一つからではなく、一人一人、一つ一つを繋ぎ合わせながら、何かを少しずつ学んでいるのだ。 中でも印象に残っているのは、滋賀にある黒田工房に訪問したときのことだ。それまでは、いくつかの工房を回る中で、「伝統」という言葉よりも、新たな作風に試みをしている作り手に共感することが多かった。黒田工房の代表である臼井さんも、イタリアのミラノデザインウイークで革新的な作品を発表するなど、新たな取り組みに前向きな印象を受けており、当然のことながら、その革新さについてのお話を聞かせてもらえたらと思った。だが、臼井さんは、一方で文化財の襖・屏風などを修復する伝統工芸に携わる生粋の職人でもある。言葉を慎重に選びながら、「伝統」というものを引き継ぐことの重さや難しさを語ってくれ、伝統工芸に関する私のそれまでの考えの浅はかさに気づかされた。 文化的な建造物の修復というのは、ただ壊れたところを直すだけの単純な作業ではない。時代によって、気候や環境は変化しており、その中で、最適な修繕方法を考えていく必要がある。中には、当時と同じ材料が手に入らないこともあるであろうし、技法的に同じような復元が困難なものもあるであろう。一つの選択の過ちによって、文化財全てが倒壊する可能性もあり、その肩に乗る重圧は計り知れない。それからは、伝統を受け継ぐということは、点と点を繋げることではなく、線を繋げていくことなのだと思うようになった。 先を行くものだけが「新しい」とは限らない。今の世の中では、インターネットを通じて、世界中の人々と会話ができることは当たり前だが、釘を用いずに組まれていく伝統的な組子の技術には多くの人が驚きを覚えるだろう。私たちは、日々新しいものを追いかけ、暮らしが少しでも便利で快適になるように、様々な商品やサービスを生み出し続けている。そうしたものを追い求める一方で、いつからか古いもの・伝統あるものが新鮮に映るようになってきたのではないか。器の世界では今でも古伊万里や古九谷の美を追求している作家は多くいる。小倉織を復元した築城則子さんは、能や歌舞伎の衣装に魅せられ、織物の世界に入ったのち、自身の故郷にあった小倉織の切れ端に出会い、一度は途絶えてしまった織物を復元することに成功した。今の時代に、そうした感性から物事を復元できる人はとても貴重だと思う。「古いが新しい」。そんな感性はきっとあり、今の時代の「新しさ」なのではないかと思っている。 文:柴田裕介 作品:「Ren/漣」KORAI(作り手:黒田工房) [...]

2020-06-22T06:58:58+09:002020/06/02|

HULS GALLERY TOKYO営業再開についてのご案内

日頃よりHULS GALLERY TOKYOをお引き立ていただき誠にありがとうございます。このたびHULS GALLERY TOKYOでは、緊急事態宣言の解除を受け、適切なウィルス感染予防対策を行いながら、下記の通り営業を再開することといたしました。 営業再開:2020年5月29日金曜日より 営業時間:月曜日から土曜日の10時から18時 ※日・祝は休み ・店内では、お客様にもマスク着用をお願いいたします。マスクをお持ちでない場合は、弊社の方に予備がございますので、そちらをご利用いただけます。 ・スタッフにつきましても、マスク着用にて対応させていただきます。 [...]

2020-05-27T03:32:49+09:002020/05/25|

「KOTENRA個展 – Flower moment -」再延期のお知らせ

6月にHULS Gallery Tokyoにて開催を予定しておりました「KOTENRA個展 – Flower moment -」は、来年2021年3月に再延期となりました。 当初の2020年3月開催予定から6月に日程を変更し、開催を目指しておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言を受け、再延期を決定いたしました。 詳しい日程は決まり次第、当ギャラリーのウェブサイトでお知らせいたします。 インスタレーション形式の展示を企画しておりましたので、お客様に安心してご来場いただける時を待ちたいと思います。度重なる延期となり申し訳ございませんが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

2020-05-08T00:26:48+09:002020/05/08|

臨時休業期間延長のお知らせ

日頃よりHULS Gallery Tokyoをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。新型コロナウイルス感染拡大防止、および政府からの緊急事態宣言を受け、お客様と従業員の安全と社会的責任を考え、5月6日までとしていた休業期間を再度延長させていただきます。 再開時期については、ウェブサイトやSNSにてお知らせいたします。お客様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解いただけますようお願い申し上げます。なお臨時休業期間中は、電話対応を一時休止させていただいております。 臨時休業期間:2020年4月8日より(再開時期:未定) ギャラリー期間中は、特設オンライン注文フォームより、厳選した商品のご注文を受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。 ・特設オンライン注文フォーム https://hulsgallerytokyo.com/orderonline/

2020-05-06T02:42:35+09:002020/05/06|

コラム:茶器のすすめ

工芸品を語る上で欠かせないものといえば、酒器と並ぶものに茶器がある。陶磁器の急須・茶碗に始まり、銅製の茶筒、竹製の菓子皿に漆の棗など、様々な素材の工芸品がお茶に関わる道具として、私たちの日常の中で用いられている。私自身も一つ一つの工芸品を学ぶにつれ、お茶への興味が自然と深まってきた。 お茶は中国で生まれたものであるが、日本茶の歴史も長い。800年代には、遣唐師が中国よりお茶の種を日本に持ち帰ったとされ、その後、千利休が「茶道」を完成させ、庶民の間でもお茶が普及し始めたと言われているが、そこから現代までも400年以上の歴史がある。日本の美意識の一つとして語られることの多い茶道だが、様々な工芸品がその道を共に歩むことで、互いに影響し合い発展してきたと言っても良い。 私自身が茶器に興味を持つことになったきっかけは、佐賀県有田の李荘窯による宝瓶との出会いにある。宝瓶とは、取手がない茶器のことであるが、一般的には見慣れないこの茶器の美しさに引き込まれてしまった。宝瓶は、片手で持つものであり、玉露や煎茶など、低温でお茶を淹れるのに最適なものだ。傾けやすく、お茶の旨味が凝縮されている最後の一滴まで注ぐことのできるところにも特徴がある。宝瓶は、自らで使ってみるとわかるが、淹れるときの所作や動作を綺麗にしたい気持ちにさせる。最後の一滴を淹れるまでの間、背筋が伸び、呼吸を落ち着かせてくれ、心までもゆったりとした気持ちになる。 ギャラリーでは、急須の一大産地である常滑焼の茶器も取り扱っている。急須には、取手の位置が異なる「横手」「上手」「後手」という三つの種類があるが、横手型の急須というのは日本特有の茶器であることはあまり知られていない。中国茶は後手型が一般的とされる。常滑の茶器としては、急須を専門とした作り手である伊藤成二さんの作品を扱っているが、伊藤さんの朱泥の作品は色、形が共に美しく、見ているだけで惚れ惚れしてしまう。常滑で淹れていただいた伊藤さんのお茶は、伊藤さんの性格を映し出しているようで、柔らかく優しい味がした。こんなところも、お茶の魅力なのではないかと思う。 工芸の世界と同じく、お茶の世界もまた深い。緑茶の王様と呼ばれる玉露に始まり、抹茶、煎茶、焙じ茶など、丁寧に淹れて飲むと、それぞれが別の飲み物と言ってよいほどに個性を味わえる。また、お茶は、朝・昼・夜によっても、季節によっても、味わい方は異なり、茶器を含めたその組み合わせは、際限がない。私自身、お茶の世界にまだ足を踏み入れたばかりだが、長い時間をかけて、ゆっくりと学んでいきたいと思っている。 文:柴田裕介 作品:「S宝瓶 錆千段」/李荘窯 [...]

2020-06-22T06:59:31+09:002020/04/27|
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