About Yusuke Shibata (HULS GALLERY TOKYO)

柴田裕介。HULS GALLERY TOKYO代表。1981年生まれ。立教大学社会学科卒。日本工芸の国際展開を専門とし、クリエイティブ・ビジネス面の双方における企画・プロデュースを行っている。日本工芸ギャラリー「HULS GALLERY TOKYO」「HULS GALLERY SINGAPORE」のキュレーション全てを手がけ、東京とシンガポールを拠点に活動を行う。またオンラインメディア「KOGEI STANDARD」の編集や工芸ブランド「KORAI」のブランドプロデュースも行っている。

山中漆器・我戸幹男商店 展示会「生きとし生けるもの」開催のお知らせ

山中漆器・我戸幹男商店 展示会「生きとし生けるもの」 日時:2020年12月15日(火)- 12月29日(火)*日・祝は休業  開催場所:HULS GALLERY TOKYO (東京・赤坂) 営業時間:10:00〜18:00 1908年に山中温泉で創業し、伝統的な山中漆器の高い技術を活かした漆器づくりを続ける我戸幹男商店。土・水・太陽・空気・風の5つの自然要素をモチーフにした花器のシリーズ「MUSUBI」全十種類に草木を活け、展示販売いたします。天然の素材が生み出す美しい木目と、木地師の技の賜物である凛としたシルエット。その和の美意識に基づいたデザインを、花屋西別府商店による自然素材を用いたアレンジメントと共にお楽しみください。新作の重箱やカップも取り揃えてお待ちしております。 [...]

2020-11-27T16:53:26+09:002020/11/27|

甚秋陶苑 伊藤成二氏 個展「土と海の常滑焼」Zoomトークセッション開催のお知らせ

HULS Gallery Tokyoでは11月25日(水)から12月12日(土)まで、甚秋陶苑 伊藤成二氏 個展「土と海の常滑焼」を開催します。展示会関連イベントとして、12月5日(土)午後2時より、Zoomによるトークセッションを無料配信します。常滑の地で50年に渡り急須を作り続けている甚秋陶苑 伊藤成二氏をお招きし、常滑焼の魅力や茶器の製作についてじっくりお話しをうかがいます。 皆さまのご参加を心よりお待ちしております。 HULS GALLERY [...]

2020-12-14T12:15:34+09:002020/11/26|

甚秋陶苑・伊藤成二 個展「土と海の常滑焼」開催のお知らせ

日本工芸のギャラリー・HULS Gallery Tokyoでは、11月25日(水)より、常滑焼の伝統工芸士である甚秋陶苑・伊藤成二氏の個展を開催いたします。伊勢湾に面した、質の高い土が採れる愛知県・常滑の地で、伊藤氏は50年もの間、急須をつくり続けてきました。その精緻なろくろの技で生み出された作品は、私たちの生活の中に、自然の美と心地良さを運んでくれます。 今回の個展では、お茶の味をまろやかにするとされ、古くから日本人に親しまれてきた朱泥の急須をはじめ、デザイン性においても定評のある伊藤氏手づくりの茶器を多数取り揃え、展示販売いたします。注がれるお茶の最後の一滴にまで思いを巡らせつくられた茶器で、日々のお茶を和やかにお楽しみください。 同時に、伊藤氏が代表を務める、常滑焼の可能性を再発見するための「盤プロジェクト」による新しい器もご紹介いたします。ぜひこの機会にご来店くださいませ。 甚秋陶苑・伊藤成二 個展「土と海の常滑焼」 同時開催 盤プロジェクト展 日時:2020年11月25日(水) [...]

2020-12-03T15:55:39+09:002020/11/14|

抹茶碗の価値

抹茶碗はなぜこれほど高価なものなのか。特に海外では、同じような形状の飯碗との値段差について、質問を受けることがとても多い。日本でも、「茶碗」というと一般的には飯碗を指すことが多いが、工芸や茶の世界では、その名の通り抹茶を飲むための碗のことを言い、特別な価値を持つものとして認識されている。 抹茶碗と飯碗との違い まず始めにお伝えしておくと、抹茶碗の全てが高価なものということでは決してない。安価な抹茶碗も多数存在する。そんな中で、高価な抹茶碗とは何かとなれば、それは「鑑賞」に値する美的価値が備わっているかどうかということに尽きるだろう。高価な抹茶碗を手に取って、360度じっくりと眺めてみてほしい。見た目の美しさはもちろんのこと、手触りや重さなど、一般的な飯碗との多くの違いを感じるはずだ。そうした、人の美意識に働きかけるような茶碗は、芸術的な価値が備わっていると言える。よって、日常使いの飯碗よりも高価なのだというのが、基本的な説明になろうかと思う。 ただし、この美意識は、時代や文化、環境によっても大きく左右される。昔は、朝鮮半島で焼かれた雑器を日本に持ち帰り、茶の湯の茶碗として愛用することすらあった。この一説を考えれば、その美は、作品そのものに宿っているというよりは、使い手によって見出されるものなのだと言ってもよいのかもしれない。ここに、茶碗の面白さがある。 芸術の価値 本来、茶碗に限らず、芸術の価値というものは作者が決めるのではなく、受け手が決めるものであろう。音楽や小説は名作だからと言って高額になるわけではないし、歴史的な絵画も心に響かない人にとってはただの一枚の絵でしかない。ただし、絵画や彫刻の多くは、一点物であるが故に、その希少性から価格が高騰するものがある。それらは競売にかけられることも珍しくなく、作者の決めた価格で世に出回るというものでもない。茶碗も同じで、量産できるものは高額にはなり難いが、窯変などの不確実な変化によって、世に二つとないものを生み出す人気作家の茶碗は、高額になる傾向にある。例えば、日本の国宝となっている「曜変天目」の再現に挑む作家の作品は、その表現の難しさや希少性から、出来の良いものは高い価値を持つとされる。 自分半分、自然半分 茶碗の美には様々な捉え方があるが、私自身は、天然の材料に人の手仕事が加わり、そこにまた窯変などの偶然性が重なり生まれる美にこそ魅力があるのではないかと思っている。茶碗の作り手とお話しをすると、多くの作家が自然への愛着を持ち、自分自身の表現だけではなく、自然と調和したものづくりを心がけている方が多いことに気づく。目の前に生まれた茶碗は、「自分半分、自然半分によってできている」と考える方がとても多いのだ。そうした作家の視点にも学ぶべきことが多くある。 私は、茶碗は立体的な絵画のようなものだとも感じている。美しい絵画の前では、何時間も眺めていたい気持ちになることがあるが、良い茶碗も長く触れていたい気持ちになる。もちろん、茶碗は茶のために使う道具なのだが、その佇まいはどこか繊細で、それだけでは完結していないような印象を受ける。眺め、触れて、使いながら育つ美とでも言えば良いのだろうか。こうした芸術品は、眺めたり触れたりする際、その隙間に自分の心が映し出されたり、見透かされてるような気持ちになるものだ。今日見る茶碗と明日見る茶碗はきっと違う。そうした鏡のような面が茶碗にはある。 千利休が茶の湯を大成させたときから、400年以上が経とうとしているが、茶碗は日本の美意識を深く映し出した工芸品として、現在でも国内外で独特の存在感を放っている。工芸の世界に足を踏み入れた方には、自らの心を映し出してくれる素敵な茶碗に出逢ってほしい。それは、工芸ギャラリーを運営する人間としての一つのささやかな願いでもあるのだ。 [...]

2020-10-27T21:05:07+09:002020/10/27|

光井威善 作品展「息吹」開催のお知らせ

HULS GALLERY TOKYOでは、富山県在住のガラス作家・光井威善氏の作品展を開催いたします。新型コロナウイルスによって、暮らしが大きく変化する中、吹きガラスの技法を用いて生み出される光井氏の有機的な作品の数々は、新たな日常に確かな息吹を与えてくれるものです。今回の作品展では、光井氏の代表作とも言える独自の色彩表現を持つ「Silence」と共に、近年の新作となる「Amber on Gray」も同時展示いたします。秋深まる季節に、美しい佇まいのガラス作品をご堪能ください。 光井威善 作品展「息吹」 日時:2020年11月6日(金)- 11月21日(土)10:00-18:00 [...]

2020-11-14T16:41:04+09:002020/10/26|

日本の色世界

「色」は、文化の一つであり、美的な表現の一つでもある。もしも、それぞれの文化が固有の色彩を持たなければ、文化の境界線は曖昧になり、ここまで美術や工芸は各国独自の発展を見せなかったであろう。欧州のように地続きの国々でさえ、それぞれには独自の色の文化がある。自然環境はもちろん、宗教や思想、ファッションなどからも影響を受け、色は様々な発展を遂げてきた。日本も、豊富な自然と四季の存在により、他にはない色の文化を作り上げてきた。燻んだ色にも意味を与えながら、桜のように美しい花が色の名になることもある。金銀は、金閣寺・銀閣寺はもちろんのこと、美術史においては琳派の世界を思わせ、日本の美意識が大きく映し出されている。色を知ることは、その土地の美意識を知ることであり、工芸においても、大切な要素の一つなのだ。 私自身は、以前から色の世界が好きで、いつか色についてきちんと学んでみたいと思い続けてきたが、工芸の世界に足を踏み入れ、織物の草木染めの世界に触れたことで、これまで以上に、日本の色の美しさに深い興味を抱くようになった。工芸の色と言えば、陶磁器の染付や赤絵、漆器の朱や黒、木版摺りの色彩などが思い浮かぶが、日本の草木そのものの色を映し出すという点で、草木染めは色表現の代表的な存在と言っていいだろう。 私が初めて草木染めに触れたのは、小倉織の染織家である築城則子さんの工房に伺ったときのことだ。築城さんは大学在学中に、能装束の魅力に出会い、そこから染織家としての道を歩み始めた。その後、自身の故郷で一度は途絶えてしまっていた小倉織を復元することに成功。そこからは小倉を拠点として、精力的な活動を続けている。文学を愛する築城さんの色世界は、深くそしてどこまでも広い。築城さんの作品は、縦縞のグラデーションを特徴とするものだが、グラデーションを表現するには、一つの色に対し多数の濃淡が必要で、染める作業だけでも多くの時間を要する。築城さんの工房には多数の色糸が保管されているが、それを染めた歳月を思うと、自然の広がりを感じざるをえない。「青」と一言で言っても、「群青」「瑠璃」「紺碧」など、無数の青があり、ひとつひとつに意味がある。名づけた人の感性も素晴らしいが、それを伝え繋げてきた言葉のリレーも美しい。 私は、別の国に訪れると、まずは匂いと色が日本とは異なることに意識が向かう。色が異なるのは、物に備わる色だけでなく、光や湿度による影響も大きいのだとは思うが、そうした環境の違いの中で、どんなものがその国で最も美しいとされているかを想像することが楽しい。異文化の壁を超え、日本の工芸品を伝えていくことは、日本の色が海を渡ることでもあり、色の説明も続けていくべきなのだろうと思う。いつしか、日本の色をテーマにした工芸の展示を行いたいと思っているが、それはきっとそう遠い未来の話ではない。 文:柴田裕介 写真:須田卓馬

2020-10-23T09:01:30+09:002020/10/23|

「grad. / 薩摩びーどろ PICK UP展示」開催のお知らせ

HULS GALLERY TOKYO では、これまで取り扱いのなかった薩摩切子を期間限定で取り扱いいたします。辰野しずか氏デザインの「grad. ice」を販売するとともに、製造元である薩摩びーどろ工芸の作品も併せてご紹介します。この機会に、江戸切子とはまた違った薩摩切子の魅力をどうぞご堪能ください。 「grad. / 薩摩びーどろ PICK [...]

2020-10-15T18:19:11+09:002020/10/15|

2020・秋のおまかせコース「秋麗(あきうらら・しゅうれい)」配信開始

HULS GALLERY TOKYO による架空ダイニング企画「HULS Inspirational Dining “遠方茶寮”」の第 2 弾となる秋のコース料理レシピの配信が開始されます。 夏に引き続いて、料理家として活躍する茂村美由樹氏に監修いただき、ご家庭でも作れるワンランク上のコース料理レシピをご紹介。レシピは日英のバイリンガル表記で、HULS [...]

2020-10-03T14:34:33+09:002020/10/03|

寺内信二 作品展「BOWLS」Zoomトークセッション開催のお知らせ

HULS Gallery Tokyoにて開催中の、李荘窯 寺内信二 作品展「BOWLS」関連イベントのお知らせです。 HULS Gallery Tokyoでは9月24日から10月15日まで、李荘窯 寺内信二 作品展「BOWLS」を開催しています。展示会関連イベントとして、10月3日(土)午後3時より、Zoomによるトークセッションを無料配信します。有田・李荘窯四代目当主であり、陶芸家の寺内信二さんをゲストにお招きし、新作を生み出すまでのプロセスをうかがいます。 [...]

2020-09-28T12:16:02+09:002020/09/28|

公式オンラインストアオープン

日本の工芸を世界へ発信するギャラリー「HULS GALLERY TOKYO(ハルス・ギャラリー・トーキョー)」は、2020年9月23日、公式オンラインストアをオープンいたしました。 茶器、酒器、飯碗にお皿・鉢など、日常の暮らしを豊かにする普段使いのうつわのほか、作家物の抹茶碗や花器、アートオブジェまで、こだわりの工芸品を多数取り揃えています。 この機会にぜひご利用ください。 HULS GALLERY TOKYO 公式オンラインストア:https://store.hulsgallerytokyo.com [...]

2020-09-24T11:57:57+09:002020/09/23|
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