About Yusuke Shibata (HULS GALLERY TOKYO)

柴田裕介。HULS GALLERY TOKYO代表。1981年生まれ。立教大学社会学科卒。日本工芸の国際展開を専門とし、クリエイティブ・ビジネス面の双方における企画・プロデュースを行っている。日本工芸ギャラリー「HULS GALLERY TOKYO」「HULS GALLERY SINGAPORE」のキュレーション全てを手がけ、東京とシンガポールを拠点に活動を行う。またオンラインメディア「KOGEI STANDARD」の編集や工芸ブランド「KORAI」のブランドプロデュースも行っている。

山本英樹 作品展「食のうつわ、円熟の美」開催のお知らせ

HULS GALLERY TOKYOでは、佐賀県武雄市で作陶活動を行う閑古錐窯 山本英樹氏の作品展を開催いたします。代名詞とも言える「玄釉(げんゆう)」は、山本氏が長い歳月をかけ独自に生み出したもので、金属のようでありながら、土の質感を感じることのできる美しい釉薬です。こだわりの一方で、料理が主役となるよう絶妙に引き算され作られた器は、多くの料理人に支持され、国内外で人気を博しています。今回の展示では、山本氏が長年の歳月をかけて追求してきた食のうつわを中心に、花器やアートオブジェなど様々な作品を展示販売いたします。個性溢れる玄(くろ)の世界をぜひともご堪能下さい。 山本英樹 作品展「食のうつわ、円熟の美」 日時:2021年7月1日(木)- 7月21日(水)10:00-18:00 *日・祝は定休 会場:HULS [...]

2021-06-30T11:09:34+09:002021/06/18|

「小倉 縞縞」新柄展 2021 –四季折々–

6月のギャラリー展示では、北九州の小倉織ブランド「小倉 縞縞(こくらしましま)」の新柄をご紹介します。 今春発表された3種類の新柄は、小倉織の色彩のルーツである「日本の四季折々の自然の美」をコンセプトとして生まれました。野山の草花や水から連想されるような、軽やかさと儚さを孕んだ美しさをもつ縞模様です。期間中は、タペストリーの展示に加え、春から夏の装いにぴったりの清涼感のあるバッグや風呂敷など、生活を彩るアイテムを多数取り揃えて販売いたします。色あざやかな小倉織の世界をお楽しみください。 会場:HULS GALLERY TOKYO 会期:2021年6月4日(金)~6月26日(土)*日祝休 ■株式会社 小倉縞縞 1996年創業。丈夫で美しいたて縞の特長を活かしながら新しい「小倉織」として誕生したブランド「小倉 [...]

2021-06-05T11:56:10+09:002021/05/26|

酒器展2021 「宵のはじまり」

新緑の爽やかな季節、HULS Gallery Tokyoでは初となる酒器展を開催いたします。日本の酒器は、その材質や形の違いによって、同じ日本酒でも異なる味わいを楽しむことができます。今回の酒器展では、陶磁器、漆器、ガラス、金工など、様々な素材で作られた酒器を展示販売いたします。職人の手仕事の技が光る多種多様な酒器とともに、心地よい酔いをぜひご堪能ください。 会場:HULS GALLERY TOKYO 会期:2021年5月14日(金)~5月29日(土)*日祝休 ■ギャラリーイベント 「日本酒と酒器の楽しみ方」 [...]

2021-05-14T17:49:56+09:002021/04/23|

備前焼作家 馬場隆志・藤田祥・森大雅 三人展「三つの手」開催のお知らせ

備前焼作家 馬場隆志さん、藤田祥さん、森大雅さんは、それぞれ国内外で精力的に活動を展開し、備前の地では共同で「gallery Kai」を経営する気鋭の若手陶芸家です。本展では、三作家の新作となる徳利やぐい呑などの酒器をはじめ、食器、花器、オブジェなど多彩な作品が一堂に会します。備前焼の伝統に寄り添いつつ、三者三様個性豊かな表現を追求する作家たちの手による作品を、この機会にぜひご高覧ください。 会場:HULS GALLERY TOKYO 会期:2021年4月9日(金)~5月1日(土)*日祝休 作家オンライン在廊予定日:4月9日(金)・10日(土) 下記の時間枠にて作家とのお話をオンラインでお楽しみいただけます。 [...]

2021-04-10T13:17:01+09:002021/03/26|

「雪華 ジュエリーボックス」発売のお知らせ

HULS Gallery Tokyoにて3月12日から開催の、KOTENRA個展「Flower moment」。その展示に合わせて、HULSが企画したジュエリーボックス「雪華(Sekka)」を発売いたします。雪解けと春の息吹をイメージし、ジュエリー作家KOTENRAがデザインを監修。そして黒田工房代表・木工作家の臼井浩昭氏が製作を手がけました。蓋は手で丹念に組まれた無垢の桧の寄木。その蓋を開くと希少な神代木の杢が現れます。ろくろで一つひとつ削り出された天然木が放つ艶と気品ある香りが感じられる作品です。 店頭やオンラインストアでぜひご覧ください。 蓋:ヒノキ 身:神代杉 サイズ:約φ9.5mm~10mm × [...]

2021-03-10T12:49:46+09:002021/03/10|

KOTENRA 個展 “Flower moment” 開催のお知らせ

期間:3月12日(金)〜 3月31日(水) *日・祝は休業 作家在廊予定日:3月12日(金)・ 3月13日(土)両日とも10:00〜18:00 HULS Gallery Tokyoでは、「時と記憶」をテーマに色彩の風景を映し出すジュエリーブランド「KOTENRA」の個展を開催いたします。KOTENRAとして創作活動を続ける小博良誠毅氏は、抽象画のイメージをジュエリーという小さな世界に移入し、身につけるアートともいえる作品を多数生み出しています。今回は、そのKOTENRAの鮮やかな色世界を生み出し、育んできた小博良氏による、初のインスタレーション展示となります。ジュエリー創作におけるモチーフの中心ともなり、また、日本の工芸品にもなくてはならない「自然」をコンセプトとした空間で皆さまをお迎えいたします。足元の小さな草花や時の移ろいを慈しむ、KOTENRAの世界。その新たな一面を感じていただけるはずです。期間中は新作を含めた耳飾り・ネックレス・ブローチなどの展示販売いたします。その他、HULSの企画でKOTENRAがデザイン監修し、木工作家の黒田工房・臼井浩明氏が製作した特別なジュエリーボックスも発表いたします。 *3月12日(金)と13日(土)には、作家によるジュエリーのカスタムオーダー会を行います。 時間: [...]

2021-02-27T15:20:17+09:002021/02/27|

現代工芸のキュレーター

現代において、工芸のキュレーターとはどういった存在であろうか。本来、キュレーターとは、日本では学芸員のことを指し、芸術や歴史などを学業として学び、博物館や美術館で働く専門家のことをいうが、今では、独自の目線で情報収集を行い発信する人のことを、そのように呼ぶこともある。私自身は、学芸員の資格を持っておらず、美術館で働いた経験もないが、ギャラリーでは、私自身の美意識で作品を選び、日々お客様に工芸品の成り立ちについて説明をしており、その点でキュレーターとしての役割を担っているとも言える。 工芸は、絵画や彫刻などの美術同様、歴史の深いもので、その知識には際限がない。私も、ギャラリーを運営する以上、日本工芸の作品や産地に関する正しい知識は必要不可欠であり、専門書による学びとともに、作り手の話しも伺いながら、独自で学びを続けている。日本では、陶磁器や漆器、織物など、様々な工芸の分野に関する専門書が出版されており、私のような日本人はそれらの文献を通じて多様に学ぶことができるが、英語や多言語に翻訳されているものは少なく、その点で、私たちがシンガポールで工芸を伝えていくことの難しさと希少さを感じることも多い。 目利きという役割 現代の工芸のキュレーターの仕事として、最も大切な役割の一つは「目利き」だろう。物や情報が溢れる時代になり、それらの価値を見極め、日々の暮らしにどのように取り入れるかは工芸の分野でも益々重要になってきている。目利きを養うには、まずはできるだけ多くの作品に触れること、その中でも名品と呼ばれるものは、いかにして名品となったかをよく理解することが、まずは大切だと思っている。陶芸であれば、古い時代の六古窯の作品に始まり、多くの作り手に影響を与えてきた魯山人や河井寛次郎の作品などは、写真を通じて見るだけでも、その美しさから感じるものは多い。そうした名品からは時代を超えた美意識を学びつつ、現代の作り手の作品には直に触れ、今の社会に求められている美を提案するのが、真の目利きであろうと思う。 調和した展示 また、キュレーターの核たる仕事の一つとして、「展示・陳列」というものがある。展示と聞くと、美術館や博物館の大きな展示会を想像しがちだが、場の大小を問わず、意味を持って作品を美しく展示するということは、キュレーターにとって大きな醍醐味の一つと言っていい。展示というのは、作品一点のみを見て行うものではなく、その周りの作品や環境との調和によって為されるものだ。感じ考えながら一所懸命に行うもので、簡単にさっとできるものでもない。不思議なものだが、私たちのギャラリーのような空間であっても、時と場所によって作品の佇まいは大きく変わるものであり、その変化を読み、独自の世界観を生み出せるようになると、この仕事がますます楽しくなってくる。 キュレーターという言葉は、現代になって用いられているような印象があるが、千利休を始めとする昔の茶人たちが海外の雑器を用いて侘び寂びを表現したり、民藝活動のように、名のない職人の品を民藝と名づけ、新たな美意識を伝えたことは、一種のキュレーターとしての活動であるとも言える。同じように、現代であっても、海外では、日本の工芸品が広く認知されているとは言えず、そこに新たな意味を設け、道を作るところに、私たちの大きな役目がある。その道は、ほんの数日でできあがるようなものではないだろう。日々のひとつひとつの積み重ねが、やがて新しい道を作ることになるのだ。 文:柴田裕介

2021-03-18T12:24:57+09:002021/02/23|

工芸と陰翳

物事には、「光」と「影」があり、「陽」と「陰」がある。一般的には、明るいもの、煌びやかなものは美しいとされ、暗いもの、簡素なものは侘しいとされる。谷崎潤一郎は「陰翳礼賛」という本の中で、生活の中の暗がりの在処を見つけ、そこに美を見出すことこそが日本ならではの美意識の一つだと書いた。暗がりの中で見る漆器は美しく、滑らかな光沢とは対局にある和紙の肌理には温もりが満ちていると。21世紀になり、すでに20年が過ぎるが、社会は未だに明るさや清潔さを求めるばかりで、暗がりの在処は忘れられていく一方に思う。その違和感こそが、自分自身が工芸の世界に身を寄せようとする理由なのかもしれない。 工業品と工芸品 「陰翳」というのは、ただの暗闇を指すものではなく、光の当たらない薄暗いカゲを指す言葉だ。光があるからこそカゲがあり、その両者が調和するところにこそ美しさがある。現代の工芸品は、その存在自体が、陰翳の中にあるとも言える。工業製品が輝きある光であるとすれば、工芸品の存在は陰であろう。現代では、工業製品があるからこそ、その昔は当たり前だった工芸品の在処が美しく際立つようになったのだ。高層ビルが立ち並ぶことで、古民家の価値が見直されることや、高音質の音楽が普及するにつれ、アナログレコードの人気が再燃していることにも似ている。昔を懐かしむというだけでなく、そのときには当たり前で気づかなかったものが、主流でなくなり陰のような存在になったとき、突如として、その価値が浮かぶようなことがあるのだろう。 暗がりの中の出会い 暗がりの中では、音や香りも大切な要素になってくる。耳を澄まし、湯を沸かす音を聞いたり、虫の音で夜を彩ることもある。工芸品は、触れたときの音にも個性があり、楽しめるものだ。出来の良い急須や茶筒の蓋を閉じるのは、なんとも言えない心地よさがある。香りも同じく、漆の匂いは独特であるし、天然木の工芸品はやはり趣がある。暗がりに身を置くことで、その感覚が研ぎ澄まされるのは言うまでもない。 社会的活動に関心のある方ならば、一度は名前を聞いたことがあるであろう「キャンドルナイト」。これは、その日一日は、照明を消し、キャンドルの灯りで夜を過ごそうというものだ。スローライフの代名詞のように扱われているものだが、日本の工芸の美に気づくために、海外で、そうした一日を作ってみたいとも思っている。暗がりの中で漆器や竹籠を眺めたり、触れてみる。その感覚は、何か大切な記憶を呼び戻してくれるのではないだろうか。 光が当たるものは無意識にその存在に気づくが、陰翳は、意識して目を向けねばその美に気づかないものだ。現代の工芸品も同じで、伝え続けてこそ、その価値に気づいてもらうことができる。工芸ギャラリーとは、そのためにあるのだろうし、説明せずともわかる光にすぐに流されてはいけまいと、日々自分に言い聞かせている。明るいもの、煌びやかなもののみを見るのではなく、薄暗がりの中で、心静かに何かに向き合っていたい。それこそが、今の時代に必要な侘び寂びに他ならない。 文:柴田裕介  

2021-02-08T16:17:13+09:002021/02/08|

小倉智恵美 作品展「心のみぎわ」開催のお知らせ

HULS GALLERY TOKYOでは、京都の竹工芸作家・小倉智恵美氏の作品展を開催いたします。海や湖など水のある場所と陸地の境を意味する「みぎわ」。伝統と現代の暮らしが寄り添い生まれるきわに重きを置き、作り手と使い手が互いに思いを巡らせ、二つの心のきわの所で共感し交わることができたら。小倉氏のそんな願いが込められた作品は、まるで刺繍のように上品かつ繊細です。「作り手の心と使い手の心のみぎわ」「伝統工芸のみぎわ」という二つの意を内包する本展では、リングやバングルなどのアクセサリーの他、コースターや豆皿、一点ものの花籠など、貴重な作品の数々を展示販売いたします。この機会にぜひご高覧ください。 小倉智恵美 作品展「心のみぎわ」 日時:2021年2月12日(金)- 2月27日(土)10:00-18:00 *日・祝は定休 会場:HULS [...]

2021-02-04T10:34:46+09:002021/01/29|
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