李荘窯 寺内信二 作品展「泉山への回帰」開催のお知らせ

寺内信二氏は有田焼の窯元・李荘窯の 4 代目当主として、初期伊万里から学び、料理を引き立てる器づくりを追求してきました。本展示では、有田焼の原点である泉山陶石のみを原料に用いた作品づくりに挑みます。今ではほとんど使われなくなってしまった泉山の土に向き合い、再びその魅力を蘇らせる寺内氏の新作をぜひご高覧ください。 李荘窯 寺内信二作品展「泉山への回帰」 会期:2021 年 11 月 12 [...]

2021-11-02T11:53:03+09:002021/11/02|

オンライン工芸トークセッション「窯元と塗師屋」

HULS Gallery Tokyo で開催される KOGEI STANDARD 展「明日へ続く道」の開催に伴い、オンラインにてトークセッションを開催いたします。有田焼の窯元と輪島塗の塗師屋という別産地のお二人をゲストにお迎えし、それぞれの活動内容や、コロナ後を見据えたこれからの工芸の未来について語っていただきます。 ■開催日時:2021年10月22日(金) 16時-17時30分(事前登録制・無料) ■ゲスト: [...]

2021-10-12T15:02:18+09:002021/10/12|

「KOGEI STANDARD」展 開催のお知らせ 

日本工芸のオンラインメディア「KOGEI STANDARD」は、この秋より工芸に関するニュース配信を開始し、工芸のバイリンガル情報サイトとして、より多彩な情報を発信いたします。このたび HULS Gallery Tokyoでは、「明日へ続く道」と題し、KOGEI STANDARD 展を開催。期間中は、工芸産地のストーリーや技法とともに、様々な作り手の作品を展示・紹介いたします。 KOGEI STANDARD 展「明日へ続く道」 [...]

2021-10-05T11:59:00+09:002021/10/05|

「金工 2021」展 開催のお知らせ

HULS Gallery Tokyoでは、ギャラリー企画「金工 2021」を開催いたします。数ある工芸品の中でも長い歴史を持つ金工品ですが、現代では花器やワインクーラーなど、様々な工芸ブランドが今の暮らしに合わせた個性溢れる作品を生み出しています。金工品の特徴とも言える、金属を型に流し込み成型する「鋳込み」や作り手ごとの着色技術など、金工品の技の魅力ともに、展示をお楽しみください。 ◼「金工 2021」展 会期:9 月 3 [...]

2021-09-03T19:45:21+09:002021/08/24|

作り手の声:結桶師 桶栄 川又栄風さん

HULS GALLERY TOKYOでは「桶栄」川又栄風さんの作品展を開催しています。「白木を繋ぐ」という展示タイトルには、桶栄さんが江戸結桶の伝統をつないでいるという意味と、板を繋いで桶をつくるという意味が込められています。 今回の展示企画に合わせて、川又さんにお話をうかがいました。 - 川又さんは1887年から続く桶栄の4代目でいらっしゃいます。江戸結桶の伝統に忠実に向き合いながらも、現代的な意匠でご自身の表現を追求されています。川又さんが職人の道に入られてから何年になりますか。 40年くらいになります。 - 作り方の指南書はないそうですね。全て感覚で覚えていらっしゃるということですか。 そうですね。先代からの口伝です。職人ひとりひとり力も体格も違うのに、言われた通りではそれなりのものしかできない。それに気づき、自分なりのやり方に修正してから良いものが作れるようになっていったと思います。 [...]

2021-07-28T10:32:45+09:002021/07/27|

宝瓶(宝ひん)の使い方

宝瓶とは、取っ手の付いていない急須で、日本茶の味や香りを引き出すのに最適な茶器です。高温で淹れる中国茶や紅茶とは違い、日本茶はおよそ50度から70度の低温で淹れるため、宝瓶から伝わるお茶のじんわりとした温かみも感じることができます。 お湯の温度 美味しい日本茶を淹れるためには、温度がとても重要です。適温で淹れることで、お茶の持つ旨味成分が引き出され、まろやかで風味豊かな味わいを楽しむことができます。一方で、お湯の温度が熱すぎると、お茶が苦く渋い味わいになってしまうため注意が必要です。 適温で淹れるには温度計を使用するのが便利ですが、ここでは古くから行われてきた趣のある方法をご紹介します。それは「湯冷まし」と呼ばれる茶器を使用する方法です。熱いお湯を湯冷ましに入れ、その後宝瓶や茶杯に移し替える動作を何度か繰り返すことで、お湯の温度を適温まで下げることができます。一度の移し替えでおよそ10度低下しますので、使用する茶葉に合わせて回数を設定して下さい。湯冷ましに注ぐお湯の音や温もりを感じることで、心を鎮め、くつろぎの一時を味わうことができます。 1/茶葉を加える 茶葉は宝瓶に直接入れます。一般的には茶さじ2杯で2杯分のお茶を淹れることができますが、使用する茶葉や好みによって分量を調節して下さい。 2/茶葉の抽出 その後、お湯を宝瓶に優しく注ぎ入れ、蓋をしめます。抽出時間は茶葉の種類によって異なりますので、調節して下さい。通常、茶杯2杯に対しての場合、茶葉が水分を吸収するため、2杯分よりも少し多めにお湯を注ぎ入れます。 3/茶杯へ注ぐ [...]

2021-07-26T08:58:19+09:002021/07/21|

江戸結桶「桶栄」川又栄風展「白木を繋ぐ」

桶栄は1887 年深川にて創業、東京に唯一残る江戸結桶の工房です。 本展示では、四代目・川又栄風氏の新作を含めた作品を展示販売いた します。樹齢300 年の椹(さわら)を原材料としたお櫃や茶事の道具 など、白木の清々しい色と香りを感じられる展示です。選び抜かれた 素材で、丹精込めてつくられた作品の数々をこの機会にぜひご高覧く ださい。  開催時期:7月27日(火)〜8月11日(水)*日・祝は休業 [...]

2021-07-27T12:47:23+09:002021/07/19|

作り手の声:陶芸家 山本英樹さん

現在、作品展開催中の山本英樹さんに、展示作品を中心にお話を伺いました。 Q1:山本さんの代名詞ともいえる玄釉について、特徴を教えてください。また、どのような経緯で開発されましたか? 25、6歳くらいの時に、ルーシー・リーの作品集を見たことがきっかけでした。その作品自体は金の発色が強いもので、面白いなと思い自分でも模倣してみようと釉薬の試験を続けていました。その後、番浦師匠の元へ修行に行くことになり、釉薬研究は中断しましたが、修行後に再開し、釉薬の配合をいろいろと試しながら質感を追究していました。そうしているうちに、金の発色が徐々に黒くなっていき、最終的にこれ(玄釉)に。「玄釉」の名称は師匠の玄釉(※1)から頂戴したものです。釉薬開発当時は、料理の器としては白の粉引が主流で、黒の器に抵抗を示す方もいました。それでも「人がやっていないことをやりたい」という思いと、玄釉の良さを信じて作り続けていたら、「黒は料理を一層引き立てる色」との巷の評判も高まってきて、徐々に黒(玄釉)でご飯を食べていけるようになりました。 ※1:番浦史郎さんが製作していた黒い器。山本さんの玄釉とはテイストが異なる。 Q2:玄釉の他にも三島手や硝子釉、金彩釉、黒フリット釉、白焼き〆、粉引などさまざまな種類の釉薬や技法を駆使されていますが、それぞれの特徴を教えてください。 ・三島手…印花などの印判を当てて模様を入れ、そこに化粧土を塗り込みます。その後、表面の化粧土を削り製作しています。本来の伝統的な三島手と違って、自分はカジュアルなものも製作しています。 ・硝子釉…硝子釉と長石を配合した釉薬です。 ・金彩釉…玄釉の親戚のような釉薬。より金色に発色しやすい玄釉、というイメージです。 ・黒フリット釉…もう一つの「黒」を追究して生まれた色。鉄の絵の具に硝子釉を施釉して作っています。硝子釉自体、窯の雰囲気で変化しやすく面白い表情を見せてくれます。 ・白焼き〆…白の泥漿をスポンジで軽く叩き、風合いを生み出しています。 [...]

2021-07-09T15:16:23+09:002021/07/09|

HULS GALLERY TOKYO公式プロモーションビデオ公開のお知らせ

7月4日にギャラリーオープン2周年を迎えるHULS Gallery Tokyoは、このたび公式You Tubeチャンネルを開設。その第一弾として、東京ギャラリーのプロモーションビデオが公開となりました。赤坂・六本木の街並みとともに、ギャラリーの世界観を映像にてお楽しみください。 プロデュース:柴田裕介(HULS Gallery) 撮影・編集:須田卓馬、宮本萌 撮影協力:櫻井真也(櫻井焙茶研究所)   [...]

2021-06-22T09:32:32+09:002021/06/22|
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