寺内信二氏は有田焼の窯元・李荘窯の 4 代目当主として、初期伊万里から学び、料理を引き立てる器づくりを追求してきました。本展示では、有田焼の原点である泉山陶石のみを原料に用いた作品づくりに挑みます。今ではほとんど使われなくなってしまった泉山の土に向き合い、再びその魅力を蘇らせる寺内氏の新作をぜひご高覧ください。
李荘窯 寺内信二作品展「泉山への回帰」
会期:2021 年 11 月 12 日(金)~ 27 日(土)*日・祝は休業
会場:HULS GALLERY TOKYO(赤坂・六本木)
営業時間:10:00〜18:00
作家在廊予定日:11 月 12 日(金)・11 月 13 日(土)14:00まで
※期間中に、Zoom によるトークイベントの開催を予定しております。詳細が決まり次第、当ギャラリー HP や SNS でお知らせいたします。
■ 寺内信二氏プロフィール
1962 年 佐賀県有田町に生まれる
1985 年 武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業
1988 年(有)李荘窯業所入社 古伊万里の研究・再現に入る
2015 年 第 112 回九州山口陶磁展(現:有田国際陶磁展)第 1 位・経済産業大臣賞受賞 その後毎年入賞
李荘窯の4代目当主として、時代に左右されない美しいかたちを有田焼の伝統と品質で表現し続けながら、国内外のトップシェフとのコラボレーションを精力的に行っている。
今回の展示へ寄せて:
「日本磁器創業時の泉山陶土のみを使って製作しました。江戸後期から徐々に天草陶土に変わり、現在では殆ど使われていない原点とも言える有田の土を使う事の意味を深く考え、型に頼らず轆轤のみで作らせていただきました。」(寺内信二氏)
「今、私たちの暮らしに必要なものは、詰め込みすぎることのない、素朴で余白のあるものではないだろうか。そんなことを考えながら、寺内さんの自然体のものづくりを見てみたくなった。常に先を見つめ、画期的な作品を作り続けてきた寺内さんだからこそ、今ここで泉山という有田焼の素朴な原点に立ち戻ることの面白さがある。泉山の石に向き合いながら、私たちが日常で見る寺内さんの素顔が、きっと作品に映し出されていくに違いない。」(HULS GALLERY 代表 柴田裕介)